第2回(平成23年度)「こころのバリアフリー研究会」助成申請要項


 精神疾患が国民の社会生活機能を障害して生活の質を低下させる主要な原因であり、国民のだれもがなりうる病気であることは、いまや周知の事実です。そして現在、約300万人が精神障害で受療しており、外来患者数は年々増加しています。

 一方、精神医療保健福祉をめぐりこの半世紀に長足の進歩があり、今では多くの精神疾患をもつ方の回復(リカバリー)は可能となり、これを促進する地域における医療やサービスの拡充、生活の質の向上が求められています。さらに最近では、早期対応による治療転帰や生活機能の改善が広く注目を集めています。そして、精神疾患をもつ方と関係者で支え合う社会づくり(Social inclusion)はますます重要な課題となっています。

 しかしながら、現代社会における精神疾患をもつ方への偏見・差別は根強いものがあり、精神疾患から回復した人びとの社会参加を阻むだけでなく、病状の再発や慢性化を招く要因となっています。このような偏見・差別をなくすためには、精神疾患の病態解明、疾患概念の再構築、回復(リカバリー)を支える介入方法の改善、予防や早期介入への取り組み、ノーマライゼーションの促進等が必要です。

 このため、「こころのバリアフリー」研究会は、精神疾患をもつ人およびその関係者が、ご自分らしさを生かして社会で生活することができるような新しい価値と社会づくりを目指すことを目的として設立されました。これを実現するために、特に社会との接点を重視した、I. 普及啓発事業(精神疾患の理解の深化、国際交流活動など)、II. 研修事業(学校、プライマリケア医等への研修など)、III. 調査研究事業(実態の解明、国際比較研究など)の助成を行います。

 こうした研究会の趣意に沿った活動をされている事業に対して、こころのバリアフリー研究会は助成を行いたいと考えます。助成を希望される個人、団体は以下の要領でご応募ください。多数のご応募をお待ちいたします。

書式こころのバリアフリー研究会助成申込書に記入の上、書面及びファイルを提出
締切平成23年10月10日(必着)
提出こころのバリアフリー研究会 事務局
〒141-8625品川区東五反田5-9-22
NTT東日本関東病院精神神経科コメディカルルーム
担当: 佐藤真理
Email: psy@kmc.mhc.east.ntt.co.jp
FAX: 03-3448-6507

以上


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